2022年 愛媛FCのJ3での戦いがスタート
「おい・・・、ふざけてんのか・・・」
これが、J3開幕後3試合終えての正直な感想。
愛媛FCがJ2からJ3へ降格した失意の2021年が終わり、ついに始まった2022年のJ3リーグ。
シーズン開始前の愛媛FCは沸きに沸いていた。
それもそのはず、今年は愛媛FCの補強の本気度が半端なかった。
一部を紹介すると、
高い対人能力と空中戦の強さはJ2屈指と言われたこともあり、昨期はレンタル移籍ながらもわりと3失点、4失点しがちな愛媛FCのディフェンスラインを引き締め、劇的に失点を減らしたディフェンスの要、栗山直樹選手を完全移籍で獲得。
ベガルタ仙台の至宝と謳われ、世代別日本代表経験もある佐々木匠選手。
J2だけでなく、J1でも実績十分、まさかのセレッソ大阪から移籍してきた松田力選手。
その他にも、「なんでこの選手取れたの?」と言いたくなるような驚きの補強で愛媛FCサポーターのボルテージは最高潮。
一部では「これJ2にいた時の去年のチームより強いんじゃねーか?」とも言われていた。
そして、これだけでも十分すごいのに
「最後のダメ押しだぁぁぁぁあああああああ!!!」
といった具合に加入が発表されたのが、
森脇良太選手
日本代表(A代表)にも選出経験があり、J1の浦和レッズでのプレーが良く知られているかと思うが、かつてサンフレッチェ広島からのレンタル移籍で愛媛FCでプレーしていたこともあり、底なしに明るいそのキャラクターから今でも愛媛FCサポーターに愛され、毎年補強の話になる度に「森脇帰ってきて!!!」と帰還を心待ちにされていた漢。
この発表に愛媛FCサポーターはお祭り騒ぎ。
そして、この森脇選手これまでのキャリアでJ1優勝、J2優勝の経験があり、今回J3優勝もやってくれてフルコンプリートしてくれるんじゃないか?と嫌が応でも期待が高まった。
ネット上のJ3の掲示板では他のチームのサポーターから
「愛媛の補強本気すぎ!!」
「アカン、愛媛優勝してまう!!」
などの言葉が飛び交い、これまで優勝候補なんてお世辞でも言われたことがない愛媛FCサポーターは困惑してどうして良いか分からなくなり、勢い余ったサポーターが掲示板に突撃して他サポが「うわぁ・・・」と言いたげな変な空気になってしまうこともあるような始末。
兎に角、それぐらい今年の補強は成功していた。。。
さらに、この森脇選手加入以降、自身のyoutubeなどで愛媛FCについて発信してくれて、これまでよりさらに愛媛FCが身近に感じられるようになった。
特に印象に残ったのがこの動画。
愛媛FCの社長はスタジアムでたまに挨拶しているところを見ても、「そんなにサッカー好きな人ではないのかなぁ。」と思っていたんですけど、この動画の社長の話を聞いて、社長の本気度がビシビシと伝わってきた。(社長登場は8分20秒~)
そして、社長の口から「優勝」という言葉も飛び出して、今年も愛媛を応援しようという気持ちがさらに高まった。
ちなみに社長は自費で一億円を払って愛媛FCの施設を改修しており、愛媛サポーターは本当に足を向けて寝られないようなお方。
そんな期待度が最高潮まで高まった中で迎えた2022年3月13日 J3開幕戦。
相手はJ3の強豪カターレ富山。
佐々木匠選手のゴールで先制するものの、
結果は1-2で負け。。。
負け
見ていて、なんか「守備の寄せゆるくない?」とは思ったものの、「一応点は取れてるし、まだJ3のサッカーにフィットしていないだけでこれからどんどん良くなるよね?」とポジティブな気持ちで終わりました。
そして、2022年3月19日 J3第二節。
FC岐阜 VS 愛媛FC
結果は0-3で負け。
負け
会場にコアサポの方が用意した「J3優勝」の横断幕が悲しくはためいていました。。。
なんか相変わらず守備の寄せがゆるいし、「あれ、もしかして弱・・・」と悪い考えが頭をよぎった。。。ものの急ハンドルを切り直し「まだまだ二戦目だから、次だ!!次ぃ!!」と強引に気持ちを切り替えた。
そして2022年3月27日 J3第三節。
愛媛FC VS いわきFC
結果は1-2で負け。
負け
「なんや、このク〇みたいな試合わぁあああああ!!!!!!!!!!!」
と昔、愛媛FCのスタジアムで隣のおば・・・、いや、お嬢さんが負けた後の試合で叫んでいたのですが、一言一句そのまま同じセリフを叫びそうになった。。。
「でも1-2なら惜しかったんじゃないの?」
と思ったかもしれませんが、この試合いわきFCが放ったシュート17本に対して、愛媛FCのシュートはたったの2本というフルボッコのサンドバッグ状態。ゴールキーパーの徳重選手のファインセーブがなければさらに点差は開いていただろうし、愛媛の方は後半途中まで全くシュートがなく、以前愛媛FCが一試合シュート0本のJリーグ史に残る記録を打ち立てたことがあるのですが、またあの悪夢が再現されるのではないかとハラハラドキドキしながら見ていました。
そして、この日のシュートは二種登録で途中出場した17歳の選手が放ったシュートのみで大人は「何も言えねぇ。」状態。。。
試合の方は愛媛の選手が自陣でボールを繋ごうとしても、いわきの選手の積極的なプレスに対応しきれず、苦し紛れにロングキックを蹴って前線につなごうとするもそのボールはほとんどいわきの選手が回収。運よく繋がっても愛媛の選手はいわきの選手に簡単につぶされたり、スピードで抜き切ることも出来ず、全くペナルティエリアに侵入することが出来ず。
「ふむ、やり方を変えてみてはどうだろうか?」
と流石にもっと戦術の引き出しあるよね?と思って見ていたのですが、ず~っとその繰り返し。
昔、長州力さんが橋本真也さんに
「何がしたいんだタココラ!!」と吠えていたように、ほんま「何がしたいんだ!?」状態。
そしてもう駄目かと思った後半ロスタイム、上記した17歳の行友 翔哉選手のスーパーゴールで同点に追いついたものの、その直後にいわきに追加点を取られTHE END。
普段、スポーツの掲示板とかで「プロなんだからなんとかしろよ!!」みたいに書いている人がいますが、「ほ~ん、じゃあ君も社会人としてお金貰ってる限りその道のプロなんだから、仕事でそれぐらいのパフォーマンス出してるんだよね?」と言われると私は「ぐぬぬ。。。」としか言えなくなるし、「まあ相手もプロの選手だから仕方ないことはあるよね。」といろいろと事情はあるのであんまりどうこう言わないようにはしているのですが・・・
今回の試合内容は「流石にプロがお金取って見せて良い試合じゃないよね。」というのが正直な感想。
コロナで陽性者が出たり、怪我人続出でベストメンバーが組めなかったかもしれないが、それでもチームとして何の可能性も積み上げも方向性も見えなかったゲームだった。
というわけであれだけ期待値の大きかった愛媛FCの2022年は開幕三連敗でスタート。
J2時代の3連敗とは違い、今回は「優勝」と公言し、それを目指したうえでの3連敗とゲーム内容なので正直ショックは大きい。
また、J2よりもJ3の方が試合数が少ないので3連敗がさらに重くのしかかる。
でも、そんな中でもやっぱり愛媛には頑張ってほしいんですよ。
もちろん勝つところが見たいですが、勝負の世界なので負けることもある。
それでも頑張っている選手を見ると明日も頑張ろう!!と思えるし、また見に来ようと思える。そして、地方はどんどん活気がなくなっていく中で、それでも希望が持てるような存在でいてほしい。
今回の補強にはその本気が見えたし、試合でもその成果が現れることを願っています。
今回の3試合の結果が最終的にどう影響するかは分からないが、今後の愛媛FCのさらなる活躍を祈って。
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