愛媛県内子町立石 夫婦で育てた愛の花「相野の花」
これまで私が見てきた中で最も美しい桜の木が、愛媛県内子町にある「相野の花」という枝垂れ桜です。
2021年3月21日、ようやく春めいてきたので
「ようし、今日は桜を見に行くぞう！！」と意気込んで出発したものの生憎の雨・・・
とりあえず気を取り直して行ってみたのが、愛媛県内子町の立石地区。
すっげ～、山奥でした・・・
雨の中、曲がりくねった道を進み、辿り着いたのが立石地区にある「相野の花」
一目見た瞬間、天気の悪さなんてどうでも良くなるほどの素晴らしい枝垂れ桜でした。
黄金比っていうんですかね？
あんまり美術は詳しくないですが、桜の見事なプロポーションとその花の美しさに見とれてしまいました。
「相野の花」はこちらに住まわれている竹崎さんという方が約60年前に植えられた桜です。
何でも、奥さまに内緒で植樹して喜ばせたかったのが始まりとかなんとか・・・
旦那さんはすでに亡くなられたそうですが、今でも奥さまはこちらで桜守をされています。
なんというかただ美しいだけの場所でなく、ストーリーがあって「こんなの相野の花じゃなくて、愛の花じゃないかっ！！」と思っちゃいました。
やっぱり、愛ですね・・・、愛・・・
そして、ご夫婦が育てた桜を堪能することに。
非常に美しい桜の花が無数に垂れ下がり、桜のカーテンを作っていました。
雨も強くなってきたので、「これは勘弁！！」と思い、桜の下に逃げ込むと雨は余裕で通してきました・・・
桜の隣には鯉が泳ぐ池があります。
毎年桜の季節にはライトアップが実施されますが、ライトアップの際には桜の姿が池に映るそうです。
ライトアップは19時～21時です。
見ごろとしては3月下旬から４月上旬ごろですが、2021年は少し早いのか3月21日の時点で満開になっていました。
こちらの方のお話だと「満開は1週間ぐらい。」とのことでした。
本当に素晴らしい桜なので、今年は行かれる際はお早目にどうぞ。
桜守のお・も・て・な・し
桜にすっかり満足し、帰ることにしました。
敷地内の売店でキノコやお餅などを売っていたので見ていくことにしました。
こちらの売店の方がこの桜を植樹された竹崎さんのご家族のようです。
シイタケを買おうとすると、話しかけてくれていろいろと教えてくれました。
まず、カキモチというものがあったので、「これ知ってる？」と言われ、レンジで温めてくれてご馳走してくれました。
美味しかったです。
そして、この「相野の花」の写真がいろいろな人から集まってくるということで見せてくれました。
それがこちら。
たくさんのカメラマンの方たちがこの「相野の花」の写真を寄贈されるそうで、どれも美しいものばかりでした。
中でも池の水面が桜の花びらでいっぱいになっているものがあったので聞いてみると、
「これはね、池の水が流れて花びらが出ていくから、タイミング難しいんよ。」と教えてくれました。
他にも
「ライトアップの時は桜の樹が水面に映るんよ。」
「昔は桜のすぐ下にも菜の花が咲いてたけど桜が成長してそれはなくなったんよ。」などなど
この「相野の木」愛があふれるお話をたくさん聞かせていただきました。
そして、「ここから写真撮ると綺麗に写るよ。」と案内していただきました。
天気は雨でしたが、桜の美しさだけでなく人の美しさも見れたようで非常に良い経験となり、「見に行って良かったな。」と本気で思いました。
アクセス
相野の花
〒791-3505 愛媛県喜多郡内子町立石
・駐車場 なし
※「相野の花」の敷地の少し前にある場所に車を停められる方が多かったです
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