岩だらけの渓谷の果てにある青の聖域 高知県仁淀川町「岩屋川渓谷」

水の名所

過酷な岩と澄んだ清流 高知県仁淀川町「岩屋川渓谷」

「第三勢力・・・」

中二病患者がゾクっとするような耽美な響き。

仁淀ブルーとして知られる水質日本一に輝いた仁淀川で有名な高知県仁淀川町にある美しすぎる渓谷といえば「安居渓谷」、「中津渓谷」のツートップが有名ですが、実は知られざる第三の渓谷があるということで行ってみることにしました。

それが仁淀川町のほぼ外れの愛媛県の県境にある「岩屋川渓谷」。

しかし、この渓谷なかなか想像を絶するものでした・・・

Googleマップに導かれていくと「秋葉広場」という場所に到着し、ここが駐車場となり、ここから渓谷への遊歩道が伸びていました。

しかし土曜日の真昼間に行ったにも関わらず100台程度駐車できる駐車場は私の車しかおらず、広場のトイレの入り口にもデッカイ蜘蛛の巣が張っていて、そのマイナーぶりを実感せずにはおれませんでした。。。

気を取り直して、広場から続く長い階段を下りて渓谷に入っていくことにしました。

そして渓谷に入ってみると・・・

いきなりの別世界・・・

「これは期待大。」と思い渓谷の遊歩道に沿って歩いてみることにしました。

秋葉広場から下りると遊歩道は左右の二手に分かれるのですが、左が下流で右が上流への道となっており、まずは左手の下流に進んでみることにしました。

すると・・・

岩っ!!

そして岩ぁっ!!!!

さらに岩っ、岩っ、岩ぁぁっっっああああ!!!!!!!

「岩しかねーじゃねーかっ!!!!!」

見渡す限り巨大な岩だらけで、「あんたは岩屋川なんて生易しいもんじゃねえ!!むしろただのだ・・・」状態。

岩マニアならゾクゾク打ち震えながら白飯かきこむこと間違いなしでしょうが、私はどちらかというと仁淀ブルー的な美しい水を見にきたので、「ムムム・・・」と唸りながら歩を進めました。

しかし・・・

「遊」んで「歩」く「道」と書いて遊歩道なのですが、この岩屋川渓谷の遊歩道、「遊びじゃねーんだよ!!」と叱りつけられそうなほど、軽い気持ちで歩くと容赦なく足首グキってきそうなほど荒く、アップダウンも激しい過酷なものでした。

「これはアカン。」と思いながらも和泉元彌さんのように「ソロリ、ソロリ・・・」と歩き続けると、

なんだか良い感じの川と足場(?)がありました。この足場を渡ってしばらく進んだものの、これ以降もほとんど岩場だったので一度スタート地点まで戻り、今度は分岐を右側に上流へ進んでみることにしました。

雷マークのような橋があったので渡って進んでみると・・・

ようやくまともに美しい水の色を目にすることが出来ました。

やっぱりこの渓谷の水の色も仁淀ブルーと同じ色でしたね。

このまま遊歩道に沿って上流に行けばさらに水量が増えて美しい水が見られるだろうと思って歩を進めたのですが・・・

やっぱり岩だらけでした。。。

そして、遊歩道もやはり厳しい。

終いにはこんな石室みたいな場所まで遊歩道と言い張る始末でした。。。

ここまででこの険しい道のダメージが蓄積していたので、橋を渡って対岸に渡れる場所があればもう引き帰そうと思っていたのですがそんな場所は一切なく、仕方なく前進することにしました。。。

その後、顔面に蜘蛛の巣がヒットすること四回、棘のある植物をかき分けて進むこと二回、足首をグネりそうになること数十回と繰り返し、とうとう辿り着いたのがこの場所・・・

「なんか、聖域のような美しすぎる淵がありました!!」

仁淀川にある美しすぎる淵としては、「にこ淵」が有名ですが、その「にこ淵」をちょっと小っちゃくしたようなミニミニ長渕ならぬミニミニにこ淵でした。

ミニミニ長渕歌謡ショー

調べてみると、この淵は「おふゆ渕」という名前だそうです。

そして、さらに調べてみると・・・

なんと、この岩屋川渓谷には「なが渕」という渕があり、ミニミニ長渕ではなく、リアル「なが渕」でした!!

興味のある方は「なが渕」に幸せのトンボを探しに行ってみてください。

「この淵だけでも見に来た甲斐があるな。」とちょっぴり疲れが吹き飛びましたが、やっぱりキツかったです・・・

その後も歩き続けると対岸まで渡ることは出来なかったものの、ようやく道路に出ることが出来て、そこから秋葉広場までさらに歩いて命からがら戻ることが出来ました。

絶景を見ることが出来る場所ではあるのですが、あまり軽い気持ちで行くとちょっと厳しい場所でした・・・

渓谷ガチ勢ではない、または体力に自信がないなら秋葉広場ではなくサガノ橋という場所から遊歩道に入り、しばらく進むと上の画像の美しい淵の場所に出ることが出来るので、そこだけ見て一撃離脱することがオススメです。

水の美しさを満喫したい方は晴れた日に行くことをオススメします。また私が行ったのはお昼前ですが太陽が上にくるお昼前後の時間が水に光が差し込んで美しく見えるようです。

もちろん岩マニアの方にはいつでも岩増量キャンペーン中ですので、でっかい岩をおかずにドンブリいっぱいの白飯かきこんできてください。。。

アクセス

岩屋川渓谷
〒781-1803 高知県吾川郡仁淀川町別枝

・入場 無料
・駐車場 無料

コメント

タイトルとURLをコピーしました