酷道の果て・・・高知県の絶景スポット「瀬戸川渓谷」

実写版山水画の世界瀬戸川渓谷
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実写版山水画の世界瀬戸川渓谷

2020年春、私は高知県の山奥にいました。

目的地は国道439号から県道6号を約14kmの「瀬戸川渓谷」という所。
しかし、この瀬戸川渓谷なかなかヤベェ場所でした・・・

何がヤベェかと言うとまず道がヤベェ。県道６号に入ってから目的地までの約14kｍの間、行き違いが難しい狭く見通しが悪い一車線の道がほぼずっと続きます。そしてさらにヤベェのはこの14ｋｍの間、ほとんど対向車が来ない。私が行った時も全然対向車来なかったので、「誰も来ないね・・・」と思い、途中から思考を停止してちょっとスピード上げたら、突然前から対向車来て人生で３度目の急ブレーキでなんとか事なきを得ました。
「道が狭いとか見通しが悪いとかそんなチャチなもんじゃねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・」
ちなみにこの道中、対向車が来たのは一台だけの超過疎状態でした。

なんとか酷道を走り切り、目的地に到着するとそこはさらにヤベェ場所だと実感しました・・・
本当に美しいんですよ。

ヒスイ色の水と岩肌のコントラストがまるで山水画のように美しく、そしてあまりの対向車の少なさから予想はしていたのですが、「誰もいない！！」。こんな美しい場所を貸し切りのムテキング状態！！

「これはすごいな・・・」とちょっと感動しながら散策していると、すぐ目の前にさらにエゲツねぇものが・・・

それがこの「アメガエリの滝」。
アメゴが登れずに引き返すことからその名が付けられたそうですが、名前の通りかなりの流量が美しい滝壺に流れこみ、苔むした岩とダイナミックな滝が非常に絵になる光景で何枚も写真を撮ってしまいました。

テンション上がって、「おほぉおーーー！！！」って叫びながら岩の上を飛び跳ねながら滝に近づいていたら、濡れた岩で滑って転んで、背骨をしこたま打ち付けてその場で悶絶してしまいました・・・

命からがら滝の近くまでたどり着いてパシャリ。

その後も背中の痛みを気にしながら散策を続け、吊り橋があったのでこれまたテンション上がって、わざと揺らしながら渡ったら、思ったよりグワングワン揺れて気持ち悪くなってしまい、あまりの三半規管の弱さにもう若くないということを実感して悲しくなりました。。。

瀬戸川渓谷の滞在中、誰とも会わず「なんでこんなに美しい場所なのに誰も来ないんだ？高知県ももっと観光スポットとして発信すればいいのに。」と疑問に思ったものの、0.5秒で答えが出ました。「アクセス悪いからね・・・」

しかし、そのアクセスの悪さを度外視するほどの景観を楽しむことが出来る非常に素晴らしい場所です。アウトドア好き、絶景、秘境好きな方は是非どうぞ！！

周辺にレストランなどの施設はないので、食事は用意していった方が良いと思います。
渓谷内にはベンチがあり、美しい景観を眺めながら食事を楽しめます。
公衆トイレはあります。