静寂響く山奥に立つ 四国中央市「玉取山の大桂」
「愛媛県最大の樹は何だ?」
と聞かれたら、私は今治市のしまなみ海道にある生樹の門と呼ばれるの巨大な楠(幹回り15.5m)や内子町にある乳出の大イチョウ(幹回り15m)を推しますが・・・
・秋に見たい特大の大銀杏 愛媛県内子町 三島神社「乳出の大イチョウ」
その一角に割って入るのが、四国中央市にある「玉取山の大桂」。
まず言っておくが、この桂の木は標高1060mの山奥にあり、上記に挙げた2つの巨樹に比べるとアクセスの難易度は高い。
ただ、別にエクストリームなファイト一発系の山登りするわけではなく、車でず~っと山道を登って樹の前まで行けちゃうので、まあ行けるっちゃ行けます・・・
しかし、その道中はこんな感じで舗装されていないところが数多くあり、ガッタンガッタンしまくります。
普通車でも行けるとは思いますが、車高の高い四駆がオススメですね。
そしてこんな感じの山道をひたすら登りに登っていくと、ようやく現地に到着。
大桂の100mほど手前にちょっと開けた場所があるのですが、そこに車を停めました。
車を降りてまず驚かされたのがその音。
辺りは上の画像のような杉林だったのですが、「世界に自分しかいないんじゃないか?」と思わせるような全くの無音。
鳥のさえずりすら聞こえず、自分の息遣いが聞こえるほどでした。
そして少し歩いて現れたのがこちら。
これが「玉取山の大桂」。
澄み切った静寂の中に立つ神聖な巨樹でその雰囲気は何とも表現する言葉が思いつかないほどでした。
この桂の木は樹高約38m、幹回り15mの巨大な樹でなんと日本第二位の大きさの桂の木だそうです。
昔、某国会議員が「二位じゃだめなんですか?」と言っていましたが、
「二位でもええんやで・・・」
と言いたくなるほどの壮大な巨樹でした。
現地に行くまでになかなか厳しいものはありますが、愛媛県最大級の樹で桂では日本第二位という紛れもない巨樹なので巨樹マニアなら行く価値は存分にあるかと思います。
あんまり樹に興味ない方はなかなか厳しい場所なのであまりオススメはしません・・・
興味がある方は安全運転で行ってみてください。
また、この近くにある「藤原のイブキ」という樹も非常に素晴らしい巨樹なので是非一緒に行ってみてください。
・行政も道を広げざる得ないほどの巨樹 「藤原のイブキ(ビャクシン)」
アクセス
玉取山の大桂
〒799-0643 愛媛県四国中央市富郷町寒川山
・入場 無料
・駐車場 下記の画像のように桂の木の少し前に開けた場所があるのでそちらに停めることをオススメします。
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