瀬戸内海のウサギの楽園 広島県「大久野島」で癒される

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たくさんのウサギに癒される天国の島「大久野島」

動物が大好き、日々の人間社会のストレスを癒やしたい そんなあなたにピッタリの場所がこの瀬戸内海に浮かぶ「大久野島」。

大久野島は広島県竹原市に属する無人島(定住者なし、居住者あり)で、かつては大日本陸軍が太平洋戦争で使用するための毒ガスを秘密裏に製造していた「毒ガスの島」であり、今ではウサギがいっぱいの「ウサギの島」として知られています。

瀬戸内海の島なので、フェリーで上陸することになります。

一歩島に降り立つといきなりウサギたちがお出迎えしてくれますが、その多さに驚かされます。

大久野島は周囲4.3kmのあまり大きいとは言えない島なのですが、その中に約1000羽のウサギが住んでおり、どこを見てもウサギだらけの完全にウサギに征服された島です。

そして、この島のウサギたちはかなり人に慣れていて、人を見るとダッシュで寄って来るウサギたちがかなりいます。

それもそのはず、大久野島への観光客は一番多かった年で約40万人にものぼるそうで、そら「嫌でも慣れますわ」って感じです。

しかし、そんな無償の愛をくれるラブリーなウサギちゃんたちですが、昼になるとさっぱり寄ってこなくなります。

「なんで?私の何が悪いの!?悪いところ全部直すからっ!!!!!」と叫びたくなりますが、朝に観光客からしこたま餌をもらって満腹になるので昼からはあんまり寄ってこなくります。

まあ、人間が好きというわけではなくて金目当てというか餌目当てです。無償の愛なんてないですね。

「でも可愛いから許すっ!!」ってことで。

うさぎの餌ですが、大久野島内では販売していないので、自宅からうさぎの好きな野菜を持ってくるか、港(忠海港・竹原港)で乾燥ペレット(1個200円)を買うことが出来ます。この餌があるかどうかでウサギの態度が全然違います!!

餌を持って早い時間に行けば、ネコならぬ、「ウサまっしぐら」の無敵状態です。

この大久野島ですが、上述したように周囲は4.3kmとあまり大きな島ではなく、島のまわりの外周路は約3kmとのんびり歩いても1時間程度で周ることができます。

しかし、道中いたるところにウサギがおり、ついつい餌をあげたり遊んでしまいたくなるので、実際はだいたい3時間弱はかかると思います。

というわけで、道中出会ったウサギたちを大放出します。

わりと群れをなしてるのですが、一匹狼(ウサギ・・・)タイプもいます。
けっこう警戒心が強く、近づくと逃げていきました・・・

しかし一方、こんな人懐っこいやつや

完全に野生を忘れたウサギもいます・・・

島中にウサギがいすぎてRPGならクソゲー確定レベルのエンカウント率ですが、どこへ行ってもウサギをモフモフできて幸せな気分になれる、まるで天国の島です。

大久野島にはなんでこんなにウサギがいるの?

上述したように大久野島では戦時中に毒ガスの製造がおこなわれており、毒ガスの動物実験用にウサギが飼われていたそうです。そのウサギたちが繁殖して現在に至る・・・

というわけではないそうです。。。

確かに当時、動物実験用にウサギが飼育されていたものの、そのウサギたちは戦後の毒ガス関連の処理の際に全て殺処分され「Go to heaven」したそうで、現在生息しているウサギは、1971年に地元のある小学校で飼われていた8羽が放されて野生化し、繁殖したという説が有力なようです。

調べながら戦時中、毒ガスが製造されていた島が今ではその当時のウサギが繁殖して平和の象徴的な島になるなんて、素敵やん・・・と思ったものの、事実はけっこう普通でした。

「事実は小説より奇なり」と言いますが、だいたい小説の方が奇なパターンの方が多いです。

ちなみにこの島ですが、毒ガス製造に使われていた施設なども建物が残されており廃墟探索としても楽しめる島です。

大久野島から見る瀬戸内海もなかなか綺麗です。

廃墟を横目に幸せそうなウサギたちと一緒に海を眺めているとやっぱりなんやかんや言うても平和が一番~No more war~ってなりますね。

宿泊施設と食事

大久野島での宿泊ですが、島内にある休暇村の施設に宿泊するか、休暇村内のキャンプ場でキャンプをすることが出来ます。

休暇村での宿泊はだいたい1泊5000円~13000円程度のようです。(プランによって変わる)。
詳しくは休暇村のHPをご参照ください。
https://www.qkamura.or.jp/qkamura/489/menu.asp?id=ohkuno

キャンプはサイト利用料1050円、管理費420円(大人一人あたり)
https://www.qkamura.or.jp/qkamura/489/menu.asp?id=ohkuno&ty=lim&room=6

食事はこれまた休暇村内のレストランで食事をすることも出来ますが、お弁当か何か用意して島をハイキングがてら海でも見ながら食べても良いと思います。

個人的には朝早く行って、昼前に広島方面からしまなみ海道方面へ戻って食事をするのがお勧めです。めちゃくちゃウサギ好きな人なら良いですが、逆にいうとウサギと遊ぶ以外ほぼやることはないので・・・

アクセス

大久野島
〒729-2311 広島県竹原市忠海町

・広島方面から
忠海港からフェリーで約15分
・愛媛方面から
しまなみ海道 大三島にある盛港から約25分
時刻表、運賃はそれぞれ大三島フェリーのHPでご確認ください。
http://sanyo-shosen.jp/omishima/time.html

注意事項

大久野島でのウサギとの触れ合いに際して以下の注意事項がありますのでご注意ください。

  • 追いかけまわしたり、抱っこしないで
  • 道路や道路脇、休暇村玄関前でのふれあいはダメ
  • ゴミやタバコのポイ捨て、余った餌を捨てないで
  • 人間の食べ物(お菓子やパン)を食べさせないで
  • 島のウサギを持ち帰らないで
  • 島にウサギを捨てないで
  • 口もとに手をやらないで
  • 車の下にいるウサギに注意して
  • レンタサイクルで暴走しないで
  • ウサギの水入れに水を入れて
  • 静かにそっと見守って

ルールを守ってうさぎとの触れ合いを楽しみましょう。

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