愛媛県今治市「胴塚の楠」
愛媛県今治市には大山祇神社の楠や玉澄さんの大楠などいくつも巨大な楠があるのですが、
その中の一つが今治市朝倉にある「胴塚の楠」。
この楠、幹周/7.10m、樹高/23mの巨大な樹で、その樹齢は800年余と謂われています。※樹齢は諸説あり
まるで「この~樹、何の樹~♪」と口ずさみたくなるようなシルエットが美しい巨樹なのですが、この樹には何とも血なまぐさい伝承が・・・
「胴塚(どうづか)」
この名前が何に由来するかというと、平安時代末期に源氏と平氏がこの朝倉の地で戦い、チーム源氏は48人の武士を討ち取ってその首を現在の朝倉小学校の首塚に埋め、一方、胴体の方は死体を洗った池の傍らに埋め、その上に楠を植えたと言われています。
そう、この楠こそが「胴塚の楠」!!
「こんなん絶対お化けでるやつやん・・・、墓場の中心とかに立ってそう・・・」とブルっちまいながら、恐る恐る行ってみたのですが・・・
現地に着いてみると、野球グラウンドでした。。。
そして、グラウンドの奥に目をやると、立派な楠がありました。
なんというか、そんな血まみれの逸話があるような楠感は全くなく、場所も場所なのでバリー・ボンズのように特大のホームランボールをぶち当てた罰当たりな輩もたくさんいたことでしょう。
たぶん、それでもみんな元気に生きてると思うので呪いとかそういうのがあるかどうか、むしろ本当に樹の下に48体の死体が埋まっているかどうかは謎ではあります。
しかし、楠のまわりを見ているとなんとも驚きの光景が!!
なんか、楠のすぐ横に地ならし用のローラーが置いてありました。
「な~んだ、これで地面をガッチガチに固めているからマイケルジャクソンのスリラーみたいに地面の下から出てこれないんだね。口惜しや・・・」
とちょっとメルヘンな気分になりました。
まあ、なんというか、わりと曰くつきの樹でしたが地元の人はあんまり知らないのか、それとも気にしていないのか、良い言い方をすればフレンドリーな扱いをされている樹でした。
なかなか立派な樹なので近くに寄った際には行ってみてください。
この辺りの立ち寄りスポットとしてはタオル美術館や、
・冬のデート 愛媛県今治市「タオル美術館のウインターイルミネーション」
玉澄さんの大楠があるので、
・愛媛県今治市の巨樹 イオンモールからすぐ「玉澄さんの大楠」
これらと一緒に行ってみてください。
アクセス
胴塚の楠
〒799-1603 愛媛県今治市 朝倉下甲529
※上記は朝倉児童館の住所ですが、楠があるグラウンドは児童館のすぐ隣です
・駐車場 なし
※車を停車する際は交通の妨げにならないようご注意ください。
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